講師の想い

誰かと比べな

1.オーディションやコンクールではどうしても結果がついてしまいます。

限られた人数が選ばれるために、選ばれなかった子は残念な思いをしますね。

頑張ったのになぁ、じゃあもう次にチャレンジするのはやめておこうかな…と思うのはもったいないです!

だって人前で弾いたことや、その日に向けて努力を続けてきたことはなくならないのです。

この子には今回ここを頑張らせたい!という目標を持ってレッスンしているので、やはり舞台の前と後ではレベルが確かに変わったと感じます。

そうやって経験を積み重ねながら、誰かと比べるのではなく比べるなら以前の自分と比べてみてください。確かな成長を感じられるはずです。

2.人前で演奏することはとても勇気がいるものです。

性格にもよりますが…小さな頃は舞台の演奏が一番上手だった!ということもありますが、小学生の高学年以降になってくると周りが見え始めて人前で力を出せない生徒さんもおられると思います。

もちろん小さなお子さんでもドキドキして不安になってしまう生徒さんもいますね。

何カ月もかけて練習して、みんなの前でたった1回の演奏で成果を出す。とてもプレッシャーだと思います。

中には保護者の方のほうが緊張してしまうことも多いのではないでしょうか。

レッスンでは成功率を上げる練習方法も伝えていますが、頑張って練習しても緊張はするし失敗もします。

生徒さんには、

緊張してもいい、少し失敗しても最後まで諦めずに心を込めて弾いてほしい

と伝えます。その一生懸命は聴いている方にも必ず伝わります。

そしてこれまで努力したこと、挑戦したことをご家族の方も自分でも褒めてくださいね。

3.かくいう私も人前で弾くことは今でも苦手です。

子どもの頃から自信がなく、学校のオーディションなんかでも私より上手な子がいるし…と消極的で、知らないうちに他の子に決まっていることも多くありました。

そんな子ども時代でしたが高校生の頃音大の先生と出会い、その先生がとにかくたくさん褒めてくれたのです。

(それ以上に怖かった思い出もありますが…)

そして誰かと比べることなく一人一人に目を向けて指導していただき、学内オーディションやコンクールなどたくさんの経験をすることができました。舞台で失敗して泣いたことも多々ありますし、全国大会まで行くこともできました。

振り返ってみると、失敗を含めて様々な経験があったからこそ成長できたのだと思います。

私は幼少期からピアノは好きでしたけど、自信が持てたのはもっと大きくなってからです。

人はみんな顔や性格が違うように、個性も様々です。

今周りにいる誰かと比べなくていい。続けていればいつからでも成長するチャンスはあると思っています。

TOP