ピアノの詩人ショパン

「大作曲家の生涯と、そのつながりを探る」最終回となる講座の第3回目を受講してきました。

こちらの講座は12月中に行われる予定でしたが、先生の体調不良により1月末に延期されていました。

ショパンについて

ショパンは240曲ほど作曲していますが、そのほとんどがピアノ曲であることから「ピアノの詩人」と呼ばれています。美しい旋律や華麗で情熱的な曲の数々は現在も多くの人を魅了していますね。

ピアノを学ぶ人の憧れる作曲家であり、誰でも一度はショパンの曲を聴いたことがあると思います。

ショパンも幼少期から才能にあふれ、「モーツァルトの再来」と言われました。

性格は内向的で派手なことを好まず、演奏会もサロンなどで行うことが多かったそうです。曲も内面へ訴えかける詩的で抒情的な作品が多いです。

フランツ・リストと同じ時代にパリで活躍し、曲も演奏スタイルも内面の繊細な表現を重視するショパン派手なパフォーマンスと華やかなテクニックを好むリストは対照的ながらも度々共演しました。

ピアノの魔術師と呼ばれるリストは絶大な人気があったようです。2人の演奏を同時に聴けた時代があったとはうらやましい限り…

ショパンの作品に多くの影響を与えたのはジョルジュ・サンド。彼女との出会いと別れがショパンの心情に大きく影響したと言われます。

またショパンは祖国ポーランドを愛し、マズルカポロネーズなどのポーランドの民族音楽をたくさん作曲しています。生前ポーランドへ戻ることができなかったショパンは39歳の若さでパリで最期を迎えましたが、遺言により心臓だけはポーランドに眠っています。

彼の名の付いたショパン国際コンクールは2021年に反田恭平さんが2位入賞されたことも記憶に新しいですね。世界で最も権威のある国際ピアノコンクールです。5年に1度開催されています。

今回3回の講座を開かれた恩師は2010年に2次・3次予選を聴きに行かれたそうで、そのときのプログラムも見せてくださり、一人ひとりの感想がびっしり書き込まれていました。出場者の演奏はもちろんすぐ近くの席に審査員のアルゲリッチがいて、感激されたそうです✨

ショパンの有名な曲(一部)

ワルツOp.64-6 『子犬のワルツ』

ワルツOp.18 『華麗なる大円舞曲』

ノクターン Op.9-2

幻想即興曲

プレリュードOp.28ー15 『雨だれの前奏曲』

ポロネーズOp.40-3 『軍隊』

エチュードOp.10-3 『別れの曲』

エチュードOp.10-5 『黒鍵』

エチュードOp.10-12 『革命』

などなど…誰もが一度は耳にし、憧れる曲ばかり。発表会でも生徒さんが演奏する機会も多いです🎵現在は生徒さんが発表会のためにノクターン嬰ハ短調を、コンサートのためにバラード第3番を練習しています。

私はピアノ協奏曲第1番や晩年に作曲されたバルカローレが大好きな作品です✨

その他にもたくさんの素晴らしいピアノ曲が残されていますので是非名曲の数々を聴いてみてください。

作曲家

2023.2.16

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