聞こえるけど聴きとる!

2022.10.8 ピアノのヒント, 日々のレッスン

ピアノを演奏するには、指を動かしながら・先の音やリズムを読みながら・出た音を聴きながら…など同時進行で様々なことを頭で考えています。

脳がとても活性化している状態ですね💡

レッスンをしていてよく感じるのは、出た音は聞こえているけど聴き取れていない状態になりやすいということです。

例えば伸びる音の場合、音が間違ったら気付けるのは出た瞬間の音を聴けている状態。でもそこからさらに伸びた先の響きは、伸びている音を聴き取れていないとできないことです。言葉にすると難しく感じますね。

例えばこちら

ブルクミュラー 25の練習曲「パストラル(牧歌)」より

左手の伴奏形では重音の付点2分音符が伸びている間にレの音を3つ弾きます。

ここで先に弾く付点2分音符の音の響きを聴きながらレの音を入れましょう。イメージとしては重音の響きの枠の中にレの音を入れる感覚です。

ピアノの音は弾いた瞬間からだんだん減衰しますから、3つのレの音量に注意しないと枠からはみ出てしまいますね。

うまく重なるとファドレ・ソシレとバランスよく聞こえます(伸びた音を聴きます)。

その他にも伸びた次の音の音量や音質などを聴きながら調節することによってフレーズ感も生まれます。

よく聴きとりながら音作りができると良いですね✨

ピアノを良い状態で保つために

2022.9.30 その他

ピアノの調律をしました。

毎年夏の間は音程が不安定になり、涼しくなると少し戻ります。

調律をすると音程が揃うだけでなく、音の質も整います。高音がキンキンと鳴りすぎていたので整って調和の取れた音に♫

ピアノは定期的な調律が必要ですが、良い状態に保つために、直射日光やエアコンの風が直接当たらないように気をつけると良いです。

それから湿度が高くなってしまうとパーツが不具合を起こしやすいので、湿度管理も気をつけたいところです。

でも一番大事なことは、あまり神経質になりすぎずに愛着を持って定期的に弾き続けることも良い状態で保つコツなのです✨

アコースティックの楽器はどんな楽器もメンテナンスが必要ですが、演奏の仕方によって音色が変えられ、多彩な表現力を身につけることができるのが魅力ですね。

嬉しい成長

2022.9.29 日々のレッスン

ここ数年のコロナ禍により開催が見送られていた中学校の合唱コンクールが3年ぶりに行われます。中3の子を持つ親の身としては一度も聴けないのは寂しいと感じていたので、(息子本人のやる気は別として)嬉しく思います!

通ってくださる生徒さんも、オーディションなどにより6名がそれぞれの中学の伴奏者に決まりました✨決まるまで緊張感いっぱいの9月を過ごしました…!

学校の判定が日を跨いでいたほど惜しい結果の子もいましたが、その他の生徒さんはオーディションのない子も含めて全員伴奏者となりました。今回挑戦した全員が努力して成長したと感じています。

合唱コンクールに向けてソロとは違う練習になるので、また一緒に頑張っていきましょう。

「あさがお」「時の旅人」「あすという日が」「変わらないもの」「YELL」「手紙」

…息子と同じ中学校の生徒さんも複数人いるので聴けることを楽しみにしています♫

新たな目標に向けて

2022.9.18 日々のレッスン

先日中学3年生の生徒さんより「伴奏オーディションに合格しました」とご報告をいただきました✨

オーディションまでのレッスンでは、伝えた音色やイメージをすぐに理解し、さらに家での練習で毎回できるようにしてきてくれました。

これは決して簡単にできることではありませんが、努力して毎週のように変わっていく演奏に感動しました。

学校の先生からは「感情が込められていて、歌が乗りやすい」と褒めていただき私も嬉しかったです!

通常レッスンには来られていない生徒さんですが、オーディションのためにレッスンに来てくださいました。またここからは歌や指揮者と合わせるため、またホールでの響きを考えた新しい練習となります。

一緒に頑張っていきましょう🌱

華やかさの裏の努力

2022.9.11 日々のレッスン

発表会など人前で披露するときに必要なことは、弾き直しをしないで弾けることです。

プロの演奏やYouTubeなどでは完成された演奏を聴くことができますが、そこに至るまでには地道な練習が必要となります。簡単に弾いているように見えますが、弾けるようにするには大変なことですね💦

人前で披露する予定はないですが、今回1人の生徒さんにそこまでの練習をしてもらいました。

難易度の高い曲で初めての練習メニューでしたが、内容をよく理解してコツコツ練習してくれたので完成度高く仕上げてくれました✨大学受験を控えているため区切りのレッスンでしたが、素敵な演奏に込み上げてくるものがありました…!

たった数分の一曲でも、仕上げるのはたくさんの時間と地道な努力が必要です。でもその先の達成感はかけがえのないものだと思っています 。

発表会の舞台袖では…

2022.9.11 日々のレッスン

楽器店での発表会が行われました。

コロナ禍で相変わらず制限も多かったですが、欠席する方もおられず夏休み中も頑張った成果が出せた発表会でした✨

舞台袖ではリラックスできている子もいますが緊張している子がほとんどです。待っている間に一人ずつ深呼吸してもらったり指を動きやすくするストレッチをして、少しでも落ち着いて弾けるように声をかけて…袖から舞台へ見送った後は祈るように聴いていました。

少し悔しい演奏だった生徒さんもいるかもしれませんが、皆さんがこれまでの努力を出せた演奏だったと思います。

また、楽器店の担当者の方に生徒さんを褒めていただいたことがとても嬉しく心に残っています✨

せっかく素敵な演奏ができるようになったので、発表会が終わってもたまに弾いてみてくださいね!

おすすめのコンサート

2022.8.29 その他

朝晩は過ごしやすくなってきました。

夏休みも残りわずかですね。

今日は豊田市コンサートホールで行われるコンサートのお知らせです🎶

名古屋フィルハーモニー交響楽団がジブリの名曲を演奏します。

千と千尋の神隠し・魔女の宅急便の曲の演奏や、となりのトトロをオーケストラとともにストーリーを追っていくオーケストラストーリーズとしてお話や演奏を聴くことができます。

司会・ナレーションとして、日高のりこさんが来られます。となりのトトロに出てくるサツキ役の声優さんですね✨

チケットは残りわずかですが、オーケストラの生の演奏を楽しんで聴くことができそうです。

興味のある方はお早めにチェックしてみてくださいね❗️

自己肯定感を育てたい

2022.8.8 ピアノのヒント

先日11月の発表会に向けてご一緒させていただく先生方と調律師さんとで打ち合わせを行い、コロナ対策や当日の大まかな流れ・記念品などを決めました。

ここ数年はコロナ関係でマスク・消毒や人数制限など皆さんにお願いすることも多く心苦しい思いではありますが、安心して当日を迎えられるよう準備してまいります。

そこでの調律師さんのお話が心に残っています。

その調律師さんは子どもの頃にピアノを習っておられましたが、現在は弾けないそうです。

今は親としてお子さんにピアノを弾けるようになってほしいけれど、家での練習をどうさせるかを悩まれて試行錯誤されているとのこと。

なかなか自ら進んでは練習しないそうですが、褒めたり練習を見て否定せずに声をかけているうちに、お子さんが苦手だった譜読みができるようになってきたのだそうです。そしてそれにすぐに気づいて褒めてあげたと話されていました。

お子さんにとって、一番身近な人に頑張ったことをいち早く気づいて褒めてもらえるのはとても嬉しいことですし、自己肯定感も上がり次も頑張ってみようという意欲にもつながっていきますね

きっとそのお子さんも嬉しかったことでしょう。

私から保護者の皆さまへお願いしたいことがあります。

「今週はこんなところを頑張っていた」ということがありましたら、小さなことでもぜひお家でも褒めてあげてください。そしてぜひ私にも教えてくださいね。

またお子さんの性格や成長過程によりご家庭での伝え方も悩まれることもあるかもしれません。

そのようなことも良ければご相談ください🍀

聴くことも練習

2022.8.4 ピアノのヒント

アコースティックのピアノはエレクトーンや電子ピアノのようにボタン1つで音そのものは変わりませんが、音色は変えることができます。

ピアノは、元気に飛び跳ねる音・ハリのある音・優しく柔らかい音・悲しさのある音・また遠近感など…

それ以外にも様々な音色を出すことができますが、そもそもそれがどんな音かを分かっていないと音色を変えることはできません。

そこでピアノを習われている方にはぜひ、色々な曲を聴いて様々な音色を吸収してほしいと思います。

良い音で演奏しているプロのピアニストや、オーケストラなども聴くと色彩豊かな音色を聴くことができます。

ヴァイオリンなどの弦楽器も伸びやかな音がしますね。

私が子供の頃はカセットテープでクラシックの名曲を聴いたものです…昔の記憶ですが、こんな音で弾けたら素敵!と子ども心に思っていました。

今はYouTubeで気軽にプロの演奏も聴くことができますね🎶

イヤホンやヘッドホンで聴くと、より臨場感のある音を体感できます。

そして機会があれば、ぜひ生の演奏も聴いてみてくださいね。

聴くことで豊かな音楽性が育っていきます🌱

伴奏者に選ばれました

2022.7.30 日々のレッスン

中学2年生の生徒さんから、嬉しい報告が…

合唱コンクールの伴奏者にオーディションで選ばれましたとご連絡をいただきました✨

曲が決まってから2週間と短い期間で4人受け、他に伴奏経験者もいる中で選んでいたただいたとのことで、私も胸がいっぱいになりました。

譜読みを早く終わらせて、同じところを繰り返しレッスンしましたね。練習もレッスンも決して楽しいだけではなかったと思いますが、努力が実を結ぶ結果となりました。

きっと今回一緒に受けた子たちも一歩成長しています。いつも必ず結果が出るとは限りませんが…以前の自分より成長できるって素敵なことですね🌱

伴奏者になってからがまた始まりでもあるので、本番まで一緒に頑張っていきましょう。

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